• Fringe / 富岡
  • 2016年11月6日

繭(まゆ)から黄金のシルク糸を繰ってみた

市民養蚕でお蚕さんを育ててマユにしてみたけど、その後が気になるので、マユから糸を繰ってみることにした。


一人でやるのは心細く、製糸場で解説をやっている姉の知識が必要なのと、力を貸してもらうため、やっとその機会ができた。

糸を繰るのは自分で育てたマユではなく、姉の入手した金色の「ぐんま黄金」のまゆ 7個です。
このマユに含まれるセリシンで黄色くなるそうだが、時間が経って白っぽくなってしまったマユもあった。

  • ぐんま黄金のまゆ
  • 沸騰したお湯の中に繭を投入

●煮繭(しゃけん)
沸騰させたお鍋の火を弱め、中に繭を入れて混ぜながら約3分(グラグラさせないらしい)
フタして少々蒸らす
触ってセリシンがちょっとヌルっとしたら
水を少し入れて終了

●繰糸(そうし)
この作業を製糸場の女工さんたちがやっていたのですね。
「空き缶」に「棒」を挿し、「紙」を巻き「竹ひご」数本を挟んで巻き取り先を制作。
糸の口はよく見つけられず、そこは姉にやってもらい開始。
「みごほうき」のような小さい刷毛をシュシュ
糸口を見つけて7個のマユを指先で1本に合わせていくことにします。
とにかく糸が細い、老眼を感じ始めた昨今の私にはかなり厳しい作業です。
マユのひとつがあまり良くなく、結局 6本でススメました。
一つの繭から糸は約1.3kmも取れるらしく、巻いても。巻いても。。かなり時間がかかりました。

今回の一番の問題は、参考資料にくびれてない「ペットボトル」に巻き取ると書いてあったのですが、
近くにそれが無かったので空き缶で制作したのが最大の失敗!!
まず、挿した棒が細くうまく回転しない。そして、繰った糸が外せないという、問題が発生。
缶をペンチでつぶして糸を外すという最悪の作業で、糸も一部ごちゃごちゃ絡んでしまい残念です。
最初のチャレンジなので仕方ありませんが。。。
そして、今回は全体の流れがよくわからず、バタバタと取り組んだので途中の写真は無しです。

  • 糸の一番最初の部分「キビソ」
  • こんな、きれいな黄色の光る糸がとれました。
  • 湿度の高い糸を別の編みもの用玉巻器で巻きとってみた。
    格子状でキレイに巻けてます。
    次回はこれで最初から繰っても良いかも。
  • 家にあった昔の座繰りは木枠がなく
    出る幕がありませんでした。
  • 最後に脚光をあびた玉巻器
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