• Texstyle / Silk Fuzz
  • 2026年4月10日

Silkworm Excrement Dyeing緑色の染め色をもとめて①『カイコ(家蚕:かさん)のフン染め』

『赤い染め色をもとめて』レポートをいくつか書いてしばらく経ちましたが【赤い染め色】の染色は数多くの書籍などに書かれています。
しかし【緑色】は単体の天然染料で染めるのは難しいようでほとんど見かけません。多くは苅安(カリヤス)で黄色に染めたものに藍(アイ)をかける方法などが選ばれています。そこで、どうにか一つの染料材で緑は出せないものか?とやってみることにしました。

まず最初は、今まで何回か染めトライしているカイコ(家蚕:かさん)のフンで染めた「《銅媒染》は緑色って言えるんじゃない?」と思いあらためて染めてみることにしました。ただ【カイコのフン】は季節もので養蚕期にだけ手にすることができます。でも実は昨年の春蚕時に市内の養蚕農家さんからカイコのフンをたくさん入手し、乾燥させて置いたのです。この状態で色が染まれば通年使えるということになります。そして同時期に入手したカイコの毛羽を染材として染めてみます

  • 材料・薬品

    1. 蚕のフン:市内養蚕農家さんから(100g:2025年春蚕・乾燥済み)
    2. ソーダ灰:10g(市販品)

    染材

    1. 毛羽(ケバ):50g ※精練④済み

染液を抽出

【蚕のフン: 100g】を【水: 2ℓ】に【ソーダ灰:5g】を入れてグラグラさせずに70℃~80℃で30分煮る。常温になるまで冷ましてから漉す

  • 【蚕のフン: 100g】を【水: 2ℓ】に直接入れて30分煮る
  • 常温になるまで冷まし、キッチンタオルで漉す

蚕のフンで染色

後媒染する予定なので【精練済み毛羽:50g】を【お湯に30分】つけて、絞ってから染色。

  • 精練④済み毛羽:50g
  • 【抽出液】が50℃くらいになったら毛羽を入れて80℃~90℃で30分煮る。そのまま温度が下がるまで置いておく。そのまま一晩放置しておいた

染液の中で一晩放置した毛羽をぬるま湯で何度か洗って絞る

  • 後媒染(銅)

    1. 【水:2ℓ】を加熱
    2. 60℃程度になったら【銅媒染剤:10cc】を入れ撹拌
    3. 染液から取り出してお湯で洗った毛羽を媒染液に入れる
    4. 弱火でゆっくり温度を上げて30分ほど煮沸(沸騰させない)
    5. 火から降ろし、高めの温度のお湯でよく洗って絞る
  • お湯で洗った毛羽を広げて銅媒染液に入れて加温

絞った毛羽を広げて乾燥させる。途中、かたまりの部分を広げながら乾燥させた方がよい

  • 緑色の染め色の『カイコ(家蚕:かさん)のフン染め』

    「以前染めた」毛羽はかなり染めムラが出来てしまい中に黒い粒子状のゴミがたくさん含まれていたので今回は【染液を漉す】【液量を多く】【長時間浸ける】などを注意して染めた
    1年経過しているカイコのフンなので、染まるかどうが心配していたがムラなく染まった

    1. 《銅後媒染》:緑色の色味を感じる

     

  • 《銅後媒染》今回染めた毛羽

Color Chartカラーチャート

カイコ(家蚕:かさん)のフンで染めてみる

カイコのフンでの染めは数回チャレンジしていますが、ほぼ同じ濃度での結果となりました。ただ、ムラ染めになることを心配しましたが染浴の温度が下がるまで放置するなどで比較的均一に毛羽が染まりました
《薄い灰緑》と呼べる色

  • 《銅後媒染》

※このカラーチャートは私chackeeが染材の仕上がりを目視で数値化し、サイト表示したもので、あくまでイメージです。

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