- Texstyle / Dyeing
- 2023年8月2日
Indigo Dyeing自家栽培したタデアイの葉で『藍染め』
今年の2月の「バングラデシュ テキスタイルの旅」でもご一緒したSWIさんからたくさんの「藍の種」をいただいた。
春になり種を撒くために近くの畑を借りようかと画策したのですが「どのような成長をたどるのか?」経過も見たいので、まずは家のプランターで育ててみることにしました。
7月になり、どうにか染められるくらいの葉っぱ量となったので「藍染め」を始めることにしました。
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栽培日記
- 4月初旬:箱撒き
- 5月初旬:プランターへ移植
- かなり細かい【藍の種】
- まずは箱撒き
生葉染め(無媒染)
先にも紹介した恩師の出版本『ウールの植物染色』の中に「タデアイの生葉で絹糸を染める」方法のページを発見。 かなり簡単な方法だったので、これを参考にして一回目のトライをしてみることにしました。
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材料・薬品
- タデアイの生葉:60g(被染物の200%)
染材(精錬した絹糸)
- 緒糸(キビソ糸):20g
- 真綿糸:10g
など
道具
- ホーロー鍋・不織布ネット・フードプロセッサー
- 【藍の葉:60g】
- フードプロセッサーで【水:150cc】を加えて細かくする
- 染材(糸)を30分水に浸して置く。軽く絞る
- 糸を染液に浸し、もみ込む。染液に10分以上つけておく。絞って空気にさらし酸化させる
- 【水: 1000cc】に【オキシドール:5cc】を加えて浸して、約5分の酸化・色止め
- 空中で糸をほぐしながら水洗い。陰干しで乾燥
書籍に書いてある通りで簡単に糸を染めることができた。だが、ミキサーを用意できずにフードプロセッサーで葉を細かくしたのだが失敗だった。もっと葉をペースト状にすべきだった。用意していた糸は毛羽立っていたので糸にもぐりこみ張り付いた葉の残がいを染めた後に上手く取り除くことが出来なかった。布やウールや生糸など、表面がツルっとした物なら染めた後の処理が簡単にできたと思う。
生葉染め②
1回目は染色後にかなり失敗感があったので、もう一度挑戦することにしました。しかし、外気温が超高温の日々が続き藍葉の成長が止まってしまい、染られる量の葉の収集が大変でした。やっと収集できたのがタデアイの生葉で20gだったので、被染物の200%とするため染材を10gと少しだけ染めてみます。
- 【藍の葉:20g】
- フードプロセッサーで【水:50cc】を加えて細かくする
- 細かくした藍を不織布の袋に入れて閉じ、フリーザパックに入れて空気を逃がして密封。揉んだり、軽く圧をかけるように叩いて葉を細かくする
- 染材【緒糸(キビソ糸):10g】を水に浸たす
- 染材を中に入れて、葉の袋と一緒によく揉む。ムラが無いよう確認しながら染める
- 【水: 1000cc】に【オキシドール:5cc】を加えて浸して、約5分の酸化・色止め
- 【2回の水洗い】
- 陰干しして終了
2回目の染め方はかなり簡単に染められました。しかし、圧をかける作業などにより【藍葉】の灰汁が出てしまったようで染めあがりに黒味が出てしまった。葉の量をもっと収集できたら改めて取り組む予定です。
Color Chartカラーチャート
藍の『生葉染め』
無媒染
- 1回目
- 2回目
※このカラーチャートは私chackeeが染材の仕上がりを目視で数値化し、サイト表示したもので、あくまでイメージです。