- India Gujarat Texstyle / インド グジャラート テキスタイルの旅
- 2024年10月
Bandhani薄い布に極細の括り絞り『バンダニ (Bandhani)』染め
ブジ郊外の絞り染め工房を訪問して見学と絞りワークショップをします。
2008年の時もバンダニ工房を見学していますが、そちらの先生はすでにお亡くなりになっており、今回はご夫婦で国家褒章を受けられているアリさんの工房です。バンダニはこのグジャラート州やラジャスターン州でサリーなどに施す「絞り染め (Tie Dye)」のことをそう云います。
18~19世紀初頭に絞り染めを施したシルクのハンカチをロンドンへ、その後イギリスの植民地の西インド諸島や東アフリカなどへも輸出されたことで「バンダナ」と呼ばれる語源になったようです。サリーなどの薄い布を何重にか折り重ねて、爪先で押さえながら糸を括ります。日本の「鹿の子絞り」に似た極細のドット柄が出来上がります。
『インドの絞り染め』について
絞染めは日本でも古くから行われているが、布の一部をツマミあげ糸でくくったり、縫って縛りあげて防染し、全体を染めてから糸をほどくという染色方法です。
インドは世界四大文明の1つであるインダス文明の発祥の地であり、染織においても中国と並んでもっとも発達した地域で、染織技術の宝庫といわれている。しかし、アジアモンスーン地帯に位置し、高温多湿な地域であるため、染織遺品は少なく、「絞り」の発生をインドとする考え方があるにもかかわらず語れるのは近世以降である。
インドの絞染めは、鹿の子風の巻締め紋がほとんどで、それに縫締め紋、縫締め巻上げ紋、縫い根巻き紋が少々見られる。これらは蝋引きの木綿糸を用いて堅くくくっている。極薄手のサリーの場合は布の巾を2つか4つ折りにし、さらに丈を2つ折りにして4枚から8枚に重ねた状態で少し湿り気を与えて一緒に絞る。したがって「しぼ」の立ち方が表裏するが、インドでは「しぼ」を良く伸ばして使用しているので気にしていない。結婚式用の金糸が織り込まれた薄いシルクの布を細かく絞った物と厚手のラクダの毛を紡いで織った布に素朴に絞りをほどこした物など多彩な絞りを見ることができる。
参考:京都書院発行 染織の美 第10号「世界の絞」
使い切ったボールペンの芯の筒を数センチに切って糸を通し、糸を括りやすいように工夫している
胡座スタイルで作業
括るのがとても早い
ゾウのモチーフ。括った部分が黄色く残る
染め場を見学
糸で括ったままの状態で乾燥させる
購入する人の目の前で対角線上に布をひっぱり糸を外す。手で括った絞りであることを証明する
薄い布は2枚、4枚と重ねるため左右対称の柄だが突起が反転している
Workshop: バンダニ染め
2枚重ねにした綿の白布を下絵通りに括り染めてもらう
折って2重にした布にオレンジ色の消える下絵を書いていただく
作業している途中までの自分の写真はなし。時間が足りず、先生に大きく括っていただいてとりあえず形に
水に浸して絞った布を染液に投入
染めて出来上がった体験作品。小さいドットは私が括ったエリア。凸部分と凹部分が対照的に仕上がっているのがわかる。大きな白い括り柄は先生にやっていただいた。このエリアの絞り方ではない

