- India Gujarat Texstyle / インド グジャラート テキスタイルの旅
- 2024年10月
Tangaliya Weaving刺繍やビーズ細工のような『タンガリア織り』
ブジからアーメダバード(Ahmedabad) へ向かう途中、もうひとつは「タンガリア織り」の工房です。あまり耳慣れない織物です。
数日前の大雨により近くの橋が落ちてしまったそうで車体幅ギリギリに急遽盛り土で造った道で川を渡っての訪問となりました。今回もまた国家褒章を受けたジャハさんの織り工房です。
タンガリアとはグジャラート語で「下半身」を意味する「タンガリオ」に由来し、バルワール族の羊飼いのコミュニティの女性が伝統的に織物を腰布として使用していて
「タング(tang)」は脚、「alya」は前という意味で織布を腰に巻いた時、脚の前に模様がでるように織り柄を入れるという意味もあるそうです。約700年近く続く手仕事で、コミュニティに伝わるお話などもお聞きしましたが、今回のここでは省略します。
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タンガリア織りは一般的な「シャトル杼型の織機」での平織りです。両サイドにボーダーを配置し、メイン部分を無地で織りを進める中で数本の経糸を指でつかんで別の色糸をくるっと毛足まで絡めて切り、糸端まで丸めこんで柄にします。その柄にあたるドットを一列施し終えるとシャフト杼による緯糸で巻き込んだ色糸を押さえ織り進めます。色糸は孔雀やマンゴーの木などの柄を創り出します。
出来あがったドット柄は沖縄の花織りや刺繍のステッチ、ビーズの埋め込みにも見えます。布の表裏面を見比べても結び目や切った毛糸先は全くありません。模様の糸端は見えないのです。元々、素材はウール糸での織布でしたがここは暑いインド、現在はコットンやシルクの糸を使っているようです。ただ、カラードットとなっている部分の色糸は簡単に入手できる現代的なアクリル毛糸を使っていました。
経糸を数本取り上げドットを作る。周りにデザイン画などの指示図はないので頭の中で構成?
コミュニティの晴れの日に『タンガリア織り』の衣装で着飾った女性の写真
混めの無地の布に白い糸をメインに色糸を織り入れることで柄を作る
孔雀や蝶の柄の布もある
花織りや刺繍のステッチように見える柄
表面、裏面どちらにも結び目や立ち上がりがない
現在、私が「シルクの製糸」と繭(マユ)を覆うカイコが自分の体を蔟(マブシ)に固定するために最初に吐く糸である「毛羽(ケバ)を紡いで」織りに取り入れようとしている構想の中でちょっとしたアイデアのヒントをいただいた織物でした
