- India Gujarat Texstyle / インド グジャラート テキスタイルの旅
- 2024年10月
Card Weavingフリンジ処理や継ぎ接ぎ装飾の『カード織り』
次の場所は少し戻ることになりましたがトリ(Tori) という村のカード織り工房です。
カード織りは世界のどの地域でも取り組んでいる織物です。日本には「組み紐」という伝統的な『バンド文化』がありますが、北欧などは古くから「カード織り」や「小型織機」で紐やバンドが織られていました。
今回お邪魔したのはジワさんの工房です。ここは外国人など訪問することの無いような村で私たちのバスは入ることはできず、途中からオートリクシャに乗り換えての訪問となりました。
実は私、学生時代にカード織りを何度かやったことがあります。4つ穴の自作カードの約10数枚に経糸を通し、その「カードを回しながらバンドを織る」というものです。その時に見たりやってきたカード織りは「バンド・紐」作りで、基本的に『しばる・結ぶ』といった物の制作でした。
しかし、ここで見たカード織りはまったく別のものでした。「カードを回しながら織る」という様式は同じですが、目的が全く違います。紐やバンドは作りません。大きな織布を継(つ) いだり接(は) いだりするためにカード織りを使っているのです。カードに通した経糸を張る部分までは同じですが、フリンジ部分を数本ずつ差し込んだり、大きな布の経糸の端や2枚の布を接ぐために縫い留める糸を緯糸として織りあげるのです。一方から入れた場合は布端の飾りに、左右から交互に入れた場合は布継ぎになるのです。ここのショールといってもウールでできた大型化した布は防寒や雨よけ、座る敷物といろいろな目的で使うそうです。
布端のフリンジ部分にボーダー処理として施されたカード織り
カード織りを施した大判のウール ショールを巻いてみてくれたジワさん
2枚の布を接いでいる中央のピンクのラインがカード織り部分
カードの回転方向を変えることで模様織りもできる(緑とオレンジの部分)
2枚の布端を縫い留める糸を緯糸にして布を接いでいる
2穴のカード6枚で布を接ぐ作業
2穴のカード8枚でフリンジを緯糸としてボーダー処理
別の家ではベースとなる大判の布を男性が機織りをしていた。土間の下を掘り、脚を入れ腰かけている広巾の機
Memories: カード織り
学生時代に入手した「参考書籍【新技法シリーズ 78】紐を織る※」と「自作の4つ穴カード」
4つ穴の20枚の自作カードと織った作品。何本か作ったもっと長い作品は見つからなかった
本棚の奥から取り出した学生時代にカード織りを参考にした本。北欧スカンジナビア半島のバンド ウィービングとカード ウィービングの研究書 ※
※【新技法シリーズ】 《紐を織る》 : スカンジナビアの暮しに生きるバンド織りとカード織り 山梨幹子著 美術出版社 1978.6

