- Uzbekistan Texstyle /ウズベキスタン
- 2023年10月13日
Khanate of Kokandフェルガナ盆地『コーカンド・ハン国』の都
日程の関係から「ブハラ」から多くのツアーコースの「ヒヴァ」には行かず高速列車で4時間、一気に「タシケント」へ戻りフェルガナ盆地へ。
一旦タシケントには降り立ちますが、そこから南東へ約230kmフェルガナへ車で向かいます。途中「山間部に入ったとたんの雪模様」や「モスク前の金曜礼拝渋滞」などもあり、予定4時間、実際には5時間くらいかかってコーカンドへ到着です。
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コーカンド・ハン国 (Khanate of Kokand)
中央アジアの歴史に詳しくないとあまり馴染みのない国名です。ツアーの事前予習をしない私も知らなかったのですが、18世紀後半から19世紀前半にかけてフェルガナ盆地を中心に中央アジアに栄えたテュルク(トルコ)系イスラム王朝だそうです。
ここウズベキスタンのコーカンドに都をおいてカザフスタン、キルギス、タジキスタンの一部に及ぶほど広域を治める強国に成長していましたが、内紛と周辺諸国の圧力により急速に衰え、最後にはロシア帝国に併合されて滅んだのだそうです。ハン王国という名前ですが、チンギス・ハンの血は引いていないようです。
コーカンド・ハン宮殿 (Palace of Kokand)
歴史博物館となっている宮殿を見学
- 宮殿の外観はモザイクできれいに修復されている
- 王室のキレイな色彩の天井
- 天井から壁面の装飾
- 細かい木彫が施されている扉
- 柱の上の方はムカルナスで装飾されている
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紋章 (Crest)
1876年から1917年まで使われた紋章
- フェルガナ地方の紋章
カイコ蛾がモチーフに使われている。シルクや養蚕を地域で重要視していたのがわかる - コーカンド市の紋章
ワタの花がモチーフ。周辺では綿花畑もかなり多かった
- フェルガナ地方の紋章
高速鉄道 (Afrosiyob)
「アフラシャブ号 (Afrosiyob)」列車は日本の新幹線と同じような安定感がありました。外の暗い早朝発だったのでほとんど寝ていて窓の外を楽しむ余裕はなかったのが残念です。車内ではサンドイッチの配布などもある贅沢な移動となりました。
でもタシケントについて少しだけ驚きが。。
海外ではあるあるなのですが、タシケントに到着しホームを降りると列車のすぐ前の線路を横切って駅から外へと踏み出します。
- アフラシャブ号
- 降車風景
- 荷物をもって列車前の線路を横断
天気も良く暖かかったタシケントからフェルガナ地方へ向かう途中、2000m級の山岳地帯にさしかかった途端に天候が急変。一時吹雪のような状態になりました。当日、初雪だったようです。山を越えたら秋色の景色にかわりました
- タシケントからフェルガナへ向かう車窓
- 2000m級の山岳地帯を横断。