- Texstyle / Silk Fuzz
- 2024年7月24日
Fuzz Dye Onion-Skin 繭(マユ)の毛羽(ケバ)を紡いでみる②【染色: タマネギの皮】
富岡シルク推進機構さんからたくさんの毛羽を入手でき『本当に毛羽を活用できるのか?』と試す中、「繭(マユ)の毛羽(ケバ)を紡いでみる①【精練】」で【紡ぎ】に向けての【精練】具合をある程度確認できたので、次は【染色】へと進みます。
昨年からいくつかの【お試し染色】をしている中で、一番準備が簡単で費用もかからず発色も良い『「タマネギの皮」のミョウバン先媒染』を試します。
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材料・薬品
- タマネギの皮:10g
- ミョウバン:漬物用で家にある物を使用
染材
- 毛羽(ケバ):10g ※精練④済み
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タマネギの皮から染液を抽出
【タマネギの皮:10g】【水:1500cc】で30分。
80℃~90℃まで温度を上げて30分沸騰させずに煮出す。
熱いうちに漉す。1番液だけ使用
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ミョウバン先媒染
- 【水:1000cc】を加熱
- 60℃程度になったら【熱湯で溶いたミョウバン:3g】を入れ撹拌
- 染材(毛羽)を入れる
- 弱火でゆっくり温度を上げないようにして30分ほど煮沸
- 火から降ろして冷却し絞る
- お湯でよく洗って脱水
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抽出液に染材を入れる。高温にならないように70~80℃で30分浸染。
水洗いして、できるだけほぐしながら乾燥させる
これで【染色】終了
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毛羽を「タマネギの皮」で染めて紡いでみる
タマネギの皮は染まりやすいこともあり、ネップができないように低温での染色を心がけたが、かなり発色が良く染まった。
染めた毛羽を3つに分け【ハンドカーダー掛け】 ⇒ 【紡ぐ】工程をやってみました- 《精練④》《染める》3.3g
- 《精練④》《染める ⇒ ハンドカーダー掛け》3.5g
- 《精練④》《染める ⇒ ハンドカーダー掛け ⇒ 紡ぐ》3.5g
3工程終え【紡いだ糸】の長さは4200cm
精練がしっかりできていたせいか?かなりしっかりとした色に染まった。高温にしない染色を心がけたせいか?ネップも少なく完了。
- 《染める》3.3g: 繊維の固まっている部分が見える
- 《染める ⇒ ハンドカーダー掛け》3.5g :ネップは少な目
- 《染める ⇒ ハンドカーダー掛け ⇒ 紡ぐ》3.5g :ネップがスラブ風な糸にしているが、許容範囲と判断