- Bangladesh Texstyle / バングラデシュ
- 2023年2月22日
Sirajganjシラスゴンジ郊外の『織物の村』
つぎに訪問したのはラジシャヒ (Rajshahi) から東のタンガイル (Tangail) へ移動する過程で、とても広い道路を作っている最中の場所です。シラスゴンジ(Sirajganj) といっても街より少し手前で、伝統的な手拭いである「ガムチャ (Gamcha)」や男性が腰に巻く「ルンギ (lungi)」などを織っている村とのことでした。大型車の入れない細い路地を少年が運転するサイクル・リクシャー (Cycle rickshaw) の荷台に乗り込んで村へ。自転車をよく見たら電動自転車です。「これなら数人の重いおばさん乗せても軽々と運転できるよね!」。
路地を進むとカラフルな糸のカセが道脇に天日干しされていて『織物の村』をアピールしている部落に入りました。
数十軒も並ぶ家々のあっちこっちで「シャーシャー」と杼 (シャトル)の飛ぶ音や発電機のモーター音など、いろいろな大きい音が聞こえます。狭い家々の間を縫うように入って行くと柱の脇から女性が手織機の前に座って織っているのが見えました。写真を撮らせてもらい少し進むとガイドさんの『このお宅に入りましょう』という案内で家の中へ、そこでは数十台並ぶ手織機に腰かけた上半身裸の男性たちが機を織っていました。その後、整経だけをやっている家や機械織機の工場、染液の浴場に入り足で踏みながら糸染めをしている人たちの工房などを見学です。ここは村全体で染織に関わる各種、分業制をとって生活をしているのがわかりました。
大きな通りから数百メートル中へ入った『織物の村』ですが、現在の少しだけ発展途中のイメージもこの道路拡幅工事中の沿線の村々は「ここ数年で激しく変化してしまうのでしょう。」と感じる村の風景でした。
- 少年たちの運転するカラフルなサイクル・リクシャー (Cycle rickshaw) 。一緒に移動して帰りも乗せてくれた
- 村のあちこちでカラフルな糸が干されている
- 飛杼タイプの織機で布を織る女性
- 屋根の下で糸を巻く女性
- 数人の男性が飛杼タイプの織機で布を織る工房
- 整経を受け持つ場所
- 10台くらいの機械織機で織る工場
- 機械織機の工場の奥でミシンで縫製処理する女性。ミシンはJUKI
- 染めた糸をカセに巻き上げる場所
- 染め場。横で数人の男性が染液に入って足で踏みながら糸染めをしている
- 道路に沿って糸が干されている
- 村から帰る私たちに止められて乗せてくれたバイク タクシー