• India Gujarat Texstyle / インド グジャラート テキスタイルの旅
  • 2024年10月

Ajrakhダマルカ村のブロックプリント『アジュラック染め』

ブジから車で約1時間東へ行ったダマルカ村のアジュラック染め工房が最初の訪問になります。この工房の染めは後染めブロックプリントの一種です。
最近は、高崎市染料植物園で講座を開催したり田中直染料店でアジュラック染めに取り組んでいる方の紹介をされたりと日本でも良く知られる染色技術となってきました。ブロックプリントは木版捺染という方法です。昨年行ったバングラディシュの施設でも体験をしましたが、こちらの工房でも見学とワークショップをします。

  • 訪問した「The Ajrakh House」は2003年国家褒章を受賞したカトリーさんの工房です。カトリーという名前は職能集団で「染めや織り」を仕事にしているご一家というのがわかるファミリーネームなのだそうです。昔の「織部司(おりべつかさ)」のようなものでしょうか?
    このご一家の先々代ころの方が化学染料が主流になり衰退しつつあったアジュラック染めを天然染料へと復活させたのだそうです。そして伝統工芸とデザインを融合させ、工芸品という位置へと高めたようです。ブロックに彫られたデザインは極細で、最高級品は両面から版を乗せプリントを施すそうです

ブジのページで触れましたが、2001年の大きな地震でここでも被害がありました。ダマルカ村では被災後、染色に重要な水質の変化や渇水問題が起こったそうです。酸性が強くなってしまった水を調整するシステムをこの工房は早くから導入しました。しかし、被害を受けた多くの工房は自分の所だけでは対応できず、支援を受けて水質改善システムを設置した『アジュラックプール村 (Ajrakhpur)』へ移住したのです。そのため、今は両村でのアジュラック染めが有名になっているようです。

  • 工房の大きな木にハタオリドリの巣。初めて見ました
  • アジュラック染めの工程サンプル【水通し】から【完成】まで10工程
  • 大きな水槽
  • 最初の染め工程【ミロバラン染色】植物繊維(木綿など)のセルロースは染まりにくいので定着しやすいように前処理の染色
  • ドラム缶に自転車のスポークなど浸してジャガリー(※1)などの糖分を入れて発酵。【鉄媒染液】を作っている
  • ブロックプリント1色目。発色をよくするためミョウバン入り糊なども使う
  • リズミカルにブロックプリント2色目をスタンプする様子
  • 高温になる窯で長時間、アリザリン(西洋アカネ)で染色。タマリスクなども投入するらしい
  • いろいろな木版。堅めのチーク材
  • 【藍場で染色】
  • 【空気酸化】うす緑色がみるみる紺色になっていく
  • 染め材も落とすため水面に叩きつけながら【水洗い】
  • 日干し【乾燥】

※1) ジャガリー(Jaggery) は、インドで生産されるサトウキビを原料とした無精製の砂糖で、黒糖のような見た目とココナッツのような甘い香りが特徴。鉄媒染液の発酵の補助に使います

Workshop: アジュラック染め

55cm角位の【ミロバラン染め】をした布を用意していただき、私たちが<2版プリント>して、後ほど全体を藍染めしてもらう

  • 【ミロバラン染め】で前処理した布
  • 途中の撮影なしで2版押したもの。実は細かい版を選んでしまったせいで、1版目に時間がかかり2版目は現地の先生に押してもらった
  • 広い工房、同行みんなで並んで体験
  • もちかえった完成品。かなり細かい難しい版を選んで失敗。最初にうまく染料が着かず押せなかった部分がよくわかる

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