- India Gujarat Texstyle / インド グジャラート テキスタイルの旅
- 2024年10月
Ikat技術継承の中に新しいチャレンジの絣を『イカット』
ブジからアーメダバード(Ahmedabad) へ向かう途中から少し南下したあたりのサイラ(Sayla)村でイカット(ikat)工房を訪ねました。
やはり国家褒章を受賞しているムケーシュ(Mukesh) の『Nageshvari Patola Arts』工房です。明るいうちの到着予定が周囲はすっかり暗くなってからの到着で、あわただしい訪問になってしまいました。
イカット(ikat) は絣織りのことで、ここは主にシングルイカットを織る工房でした。工房のお名前入っている「パトラ(patola)」はインドのグジャラート州で織られるシルクのダブルイカット サリーの呼称で、最近はダブルイカットやマイクロデザインといった細密絣の制作もはじめているそうです。
ダブルイカットは経緯(たてよこ)絣※1のことで、パタンのサルヴィさんの工房がとても有名です。以前のツアーで2度ほど見学させていただきましたが2回目には工芸館のように変わっていて実際の織り工房を見せていただくことはかないませんでした。
たぶんその工房近くの階段井戸『ラーニ・キ・ヴァヴ』がわが家の近くの富岡製糸場が世界遺産に登録されたのと同じ2014年に世界遺産登録され、観光客の流れが変わってしまったからかもしれませんね。
※1 織物の場合は<縦横>ではなく<経緯>となります
イカットのパターンデザイン画
経糸を括る(くくる)作業
デザイン通りに緯糸を括った糸の束
糸の整経
綜絖(そうこう) 通しや筬(おさ) 通し、あぜ取りなどはせず、すでに織り終えた古い糸の最後と新しい糸の先端を結び機にセットするという初めてみたスタイル※2
シャトル杼型の織機
織りあがった部分の緯絣(シングルイカット)
経絣(シングルイカット)
不思議な柄の経緯絣(ダブルイカット)
マイクロデザイン?パターンではなく1パターンの具象柄のシングルイカット(緯絣)
※2 「初めて見たスタイル」
私はこの手法を知らず、実家が機屋さんだった友人にこのスタイルのことを訪ねたら、日本の着尺などでも「織り巾」や「筬(おさ)の羽数」が同じものを続けて機(はた)にかけて織る場合、同じ方法で機に糸をセットするそうで『経(た)て継(つ)ぎ』という手法でした

