- India Gujarat Ⅱ / インド グジャラート <2>
- 2018年1月
Sun Temple, Modhera太陽神を祀るモデラーの『スーリア寺院』
パタンから約25km離れたモデラーのスーリア寺院。
造られたのはラーニ・キ・ヴァヴと同じころで、ラーニ・キ・ヴァヴを造ったその事業の功績のお礼に王がウダヤマティ王妃のために建立。
王妃がスーリア神を深く信仰していたので、スーリア寺院にしたそうです。建立当時には神殿内にスーリア神の彫刻も置かれていて春分、秋分の日に太陽の光がそこに差し込んでいたようです。
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スーリア(太陽神)は「リグ・ヴェーダ」以前の神なので、インド内でも寺院数が少なく、前回のインド旅行に行ったオリッサのコナーラクとこのモデラーが「2大寺院」となっているようです。
オリッサ旅行記でも書きましたが、私は以前ここを訪問した時、太陽神スーリアを女神と思っていました。グジャラート州は女性によって作られた階段井戸も多く、この建物も王妃のために建てたとのことで女性っぽい感じがしたからかもしれません。それと、日本人には『太陽神』=『天照大御神』という女性神のイメージが強いからかもしれません。
ガルバグリハ(神殿)の周りには12のスーリア神像があります。スーリアは7頭の馬に乗っているのでわかります。
- 7頭の馬に乗るスーリア神
- 3面の顔のブラフマー
- ユニークな彫刻
- ミトゥナ像
寺院のすぐ前に約35m×50mと長方形のかなり大きな階段井戸の沐浴場、スーリア・クンド(Surya Kund) があります。
水槽まわりの三方の壁にはガネーシャ、ヴィシュヌ、シヴァ神の化身などを祀っている108もの小さな祠があり、とても豪華です。以前来た時の記憶も建物よりこの沐浴場が記憶に残っています。
公園のようになっている寺院の周辺に野生の動物が建物の一部のようになじんでいた。