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- 2022年10月30日
Iriomotejima世界自然遺産の大自然を堪能できる島「八重山 西表島」
石垣島からフェリーで移動し、西表島へ向かいます。
西表島へはフェリーで約45分ですが、当日は台風か熱帯低気圧の影響の高波で近い北側の上原港行きが欠航、南東の大原港行きに乗船することになりました。しかし、あまり揺れることもなく大原港到着。下船後はフェリー会社の上原港行きの送迎バスに乗り1時間弱、時計回りに島をぐるっと(?)半周して目的地へ向かいます。
石垣島は八重山列島では一番大きい島ですが、90%以上ジャングルなのだそうです。マングローブの密林やユニークな生態系の生物多様性を維持していて、2021年7月に世界自然遺産に登録されました。
『イリオモテヤマネコ』との共存
沖縄の本島に滞在中、ローカルニュースで「国の特別天然記念物の『イリオモテヤマネコ』が車にはねられて死亡」というトピックを耳にしました。
自然と共存しているこの島ではこの交通事故問題がかなり深刻なんだと認識しました。自動車が高速で一番通ると思われる島を半周している「沖縄県道215号白浜南風見線(しらはまはえみせん)」には『イリオモテヤマネコとびだし注意』の標識が何か所も掲示されているのを目撃しました。
- レアな「動物が飛び出すおそれあり標識」文言は『動物注意』のみ
- イラスト入りは色々な種類があるようです。これのほか、親子バージョンも見かけました
ジャングルを体験
西表島のジャングルをほんの少しだけ体験。
- 湿地には気根がたくさん見える
- 金色の沖縄県蝶「オオゴマダラ」のサナギ。白地に黒い放射状の筋と斑点の翅を持つ日本では最大級の蝶になる。ゲーム『〇〇森』ではそんなにレアな昆虫ではないけど、現実にはかなりレアだと思う。風雨で落下してしまったようで、ガイドさんが「持ち帰り子供と育てる」とのことです。
- 岩場のポットホール
- 天気が良くない海岸をビーチコーミング
- 4~5cmはあるヤドカリ。移住のお家を選択中
紅露(クール)工房を見学
フェリー会社の送迎バスは星野リゾート経由で工房前で降ろしてくれました。ここは染織家の石垣昭子さんの工房。先日、竹富島で入手した「-八重山染織紀行- 島の手仕事」の本にも紹介されている方です。「八重山上布」「海晒し」など興味深いワードが満載。週末で工房がお休みとのことで、研究生の方々からお話が聞けなかったのが残念です。
- 工房入口の看板
- 工房の景色
- 工房の景色
- 織機が数台並ぶ
- 先生が進行中の作品の経糸。絹糸、苧麻
工房でマングローブ染色体験
工房で用意していただいたストールで西表島ならではのマングローブのヤエヤマヒルギで染色体験。西表島のマングローブ林は世界自然遺産に登録されているので勝手に切ることはできない。道や橋の拡張工事でどうしても伐採しなければならなかった木を入手しているとのことで、とっても貴重な染材で体験。
- 体験用のストールの布を用意していただく
- 輪ゴムとビニールテープを使って括った物をまず水に付ける
- ヒルギを煮だした染液に浸す
- 定着の媒染液に浸す
- 取り出して括った物を外して水あら後、乾燥
- ストールを家であらためて撮影
- マングローブ林のヤエヤマヒルギ。島の貴重な染材を使わせていただく
- 表皮を煮だして使う